2011/10/15追記:この記事は古いです。最新のFlash Player11(11.0.1.152)で暴走はだいぶ改善しています。
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MacとFlashの相性が悪いのはよく知られた話です。
さらにFirefox3の場合は最悪で、うちの環境でもちょっと動画をみてから放置をするとFirefoxのプロセスがCPU100%以上で張り付き、システム全体が遅くなります。
それを下記4つの方法を併用して、どうにかした話です。
- Firefox4のβを使う
- Adobe Flash Playerのβを使う
- YoutubeではHTML5(試用版)を使う
- FirefoxアドオンのFlashblockを使う
最初の二つはβ版なので自己責任でお願いします。
1.Firefox4のβを使う
現時点では、β9がリリースされています。
Firefox3はFlashのモジュールをFirefoxのプロセス自身にロードするらしくて、Flashが暴走すると、Firefoxごと暴走してしまいます。暴走したFirefoxプロセスはFlashがあるタブを閉じても状態が変わらず、もはやFirefoxごと落とすしかありません。SafariやChromeの場合は、Flash用を管理する別プロセスがあがりブラウザ本体には影響がありません。
Firefox4でようやく前述の別プロセス化が実装され、Flashを表示させると”Firefox Plugin Process”というプロセスがあがり、ブラウザ本体ごと暴走することは無くなりました。
別プロセスはこんな感じです。(画像をクリックすると拡大表示されます)
Firefox4のβ版ダウンロードは下記から行えます。正式リリースを待ちたい人はマイルスートンをご覧ください。この後β10があるので、正式版リリースは良くて1-2ヶ月後ですかね。
2.Adobe Flash Playerのβを使う
現時点では、Adobe Flash Player “Square” Preview3(Nov 30,2010)がリリースされています。
64bit対応、ハードウェアアクセラレーションの有効化機能が追加されています。
そして、そもそものMacOSXにおける暴走が少なくなっているような気がします。また、私の環境は前述の別プロセス化を併用なので、あまり気がつかないのですが、体感としてプロセッサの利用率が下がっているとも感じます。
Adobe Flash Player “Square” Preview3のダウンロード
ちなみに、ハードウェアアクセラレーションの有効化設定は、こんな感じです。
残りは、それでもFlashを出さないようにするという話。
3.YoutubeではHTML5(試用版)を使う
Youtubeの設定にてHTML5を使用するよう設定が出来ます。
下記サイトに記載ありますが、ブラウザを選びます。Firefoxの場合は4からです。また、全ての動画がHTML5で参照できる訳ではありません。HTML5で表示することが出来た場合、動画の下のフレームにHTML5である旨が表示されています。
なお、設定はYoutubeのアカウントと紐付けられているようなので要Youtubeアカウントです。(ブラウザ閉じるとクリアされるようです)
HTML5 – YouTube – Broadcast Yourself
4.FirefoxアドオンのFlashblockを使う
FlashblockはFirefoxのプラグインです。Firefox4にも対応しています。デフォルト動作ではFlashを表示させず、クリックしてから表示するか、あるいは、設定にてこのサイトはいつも表示させる等の制御を行うことができます。
下記でダウンロードできます。
まとめ
最後以外は、βやら試用版なのですが、MacOS XにおけるFlashの問題は時間が解決してくれそうです。なお、最初の二つは、結構不安定なのでリスクテイカーじゃない人や環境を汚すのが嫌な人は、待つ事をお勧めします。この中でどれか一つというなら、やはり2番目のFlashβ版がいいですかね。でも、不安定ですよ。
↓改訂版が出てました・・・。買って読む前に出た。